ポリハレ・ビーチ
来た尾根道を戻り、海に下る。そしてひたすらウエストコースト沿いに北上し、今度はこちらの道路の終わりを目指すのだ。
ポリハレ州立公園に入ると道路はダートとなる。サトウキビ畑から、海岸砂丘のようなところへ乗り入れる。なんとなく北海道は石狩あたりのビーチへのダートを思い出させる光景だが、違うのは前方に屹立する岩尾根だろうなあ。こいつで人間の行き来は完全に遮られている格好だからだ。
終点には普通のビーチのようにシャワーやトイレがあるだけ。サーファーが屯しており、四輪駆動者が我が物顔にビーチにまで乗り出している姿もなんとなく北の大地で記憶にある風景。
妻は海が久しぶりなので、波打際まであっという間に行ってしまい、歓声を挙げている。スケールの大きいビーチに透明で力強い波。鋭い陽光を北の断崖が遮る原始的風景に思わず魅せられる場所である。