カウアイの朝
朝は、鳥たちの、いかにも南方的なかしましい声で、目覚める。
何にも束縛されることのない時間がふんだんにあることが、何よりも有難い。
昨夜は、寝室の壁の突起物に頭をぶつけてしまい、流血の惨事(東スポ風)となり、結婚式を目前に迎える花嫁を心配させてしまったが、案に反してよく眠ってしまったのは、やはり時差ボケの影響だったか。
テラスで朝食。
やはりオアフじゃなくカウアイでよかった。
妻がそう言って、のんびりと迎えることのできた朝に、ほっとため息を吐いている。
手すりに、雀が止まる。芝の上を名も知れぬ南洋の鳥が歩いている。
今日はまた高曇り。それでも車を走らせて元気に自然観察と行きたい、と思っている。すべての想い出を創るために。時をしっかりと受け止めてゆくのだ。