シュンの日記なページ

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祝福

 祝福、って言葉がある。誰かが幸せになることを共有する仲間たちの親愛の気持ちから、生まれ出る状況に対する感情のことをそう言うのだろうと思う。
 ぼくの新しい妻がしばし悩んでいたのは、この再婚を祝福してくれない友達が沢山いる、ということである。どういうことかというと、離婚後一年くらいではまだ再婚は早い、と言われるようだ。それも彼女に対する友達思いの気持ちだから、いやでもそういうのだと、わざわざ解説付きで表明するらしいのだ。
 では、本来なら女性は離婚後どのくらい経ったら再婚していいのだろうか? もちろん、それに対する答えはありえない。統計学的にはこんなものだという数字はあるかもしれない。しかし、そこにどんな意味があろうか?
 ぼくは、妻以上に離婚後再婚までの時間が短いが、男であるせいか、それをどうのこうの言ってくる友だちはほとんどいない。おめでとう、と簡潔に祝福してくれる人が多いように思う。また、それで十分だ。ぼくとしては十分に有難い。
 妻の方は、特に最初に再婚を表明すると、多くの人に、まだ早い、というネガティブな反応をされた、ということで、随分傷ついていたように思う。やっぱり素直に喜んで欲しいよなあ、って彼女はこぼす。でも大抵は、あなたのために言うんだからね、という解説付きで、反対されてしまうのだそうである。ずいぶん押し付けがましい幸福論だなあ、ってぼくは思う。
 なにせ、祝福、なんである。神も人も、愛すべき友を、仲間を、あるがままの今の幸せを祝福して、送って欲しいなあ、とつくづく思うんだけど。ぼくはそうした夫の立場で思うんだけど。