東京大学を歩く
本郷で長いこと勤めていたのに、あまり足を向けなかった東大へ。
毎日のようにこの前を車で走り抜けていたのに、赤門をすらしっかり見たことがなかった。
へえ、本当に赤いんだ。
全体が洋風な東大なのに、ここだけ神社みたいでミスマッチだと思うんだけど、東大の象徴のように言われるのはなぜだろう。
何の講堂なのかよくわからないけれど、東大の構内にはこんな歴史的建造物がやたらに散在する。
煉瓦の建物と緑の樹木が高さを競い合っている。
東大構内は中世の迷宮みたいでもある。
赤ん坊の自分と若き日の母がこの池をバックにした写真が我家に残っている。もちろんこの池の記憶はない。思ったより険しい路に取り巻かれた都心の野性に驚かされる。
サッカー場の芝の緑が優しく映える。
日本現代史の象徴たる安田講堂。
「カレー&ハヤシ、天然ジュース まんさだ」の看板が目立つ。
大正3年、創業。ハヤシライスと天然バナナジュースを注文した。ううう、東京だ。懐かしい東京の味だ。