スープカリーの夜
札幌から多量に持ち帰ったスープカリーの素、なかなかにハイクラスであり、特許出願中というのもわかる。何せ味がよい。店で食べる味が、家庭でできてしまう。
スープカリーは、ジャガイモ、ニンジン、手羽先を軟らかく煮て、スープに沈めるだけのものなので、とにかくスープが命である。そのスープをペースト状のルーにして、さらに濃縮オイルや辛味スパイスを後から投入するなど、凝ったつくりになっているので、家庭で簡単に再現できるわけ。
普通のカレーを作るとなると、ことこと煮込んで味をつけるという作業が大事になるが、スープカリーは時間を要さない。具が柔らかくなったら、どちらかといえば味がしみ込んでいないくらいに独立性を保たせるくらいのほうがちょうどよい。カリースープは相当に辛いものだから、味が別になっているほうが舌が安らぐのだ。
それにスープだからご飯が要らない。もちろんご飯をスプーンですくい、スープに浸してから口に運ぶ、という食し方がスープカリーの王道であるが、一方でスープカリーはどんなふうにして食べてもいいという自由が提唱されている。これまでのカレーのように皿に盛ったご飯にかけてしまってもいいし、ナンをつけて食べてもいい。
というわけで夜遅く帰宅してからでも20分ほど具を煮るだけで、すぐに美味しさが手に入る。ビールにも合う。ってわけで、当分、いろいろな味を楽しみながら、野菜主体のヘルシーディナーを味わっていけるのかな、と満足しているこの頃である。
今日、『リゾーリ&アイルズ』シーズン1の最終話を遅ればせながら見た。何と、最初から最後まで一話たりとも手を抜かぬサスペンスフルかつ人情味豊かな警察ドラマであったなとの印象。意味深な終了の仕方も困る。シーズン2を首を長くして待たねばならないではないか。