『このミス』到着
- 作者: このミステリーがすごい!編集部
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2011/12/10
- メディア: 単行本
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今年度の『このミス』がとうとう我が家に到着した。「私のベスト6」というコーナーに寄稿しているので、お時間のある方はチェックしてください。P139で国内小説、P158では海外小説を6冊ずつ選んでいます。
ぼくのノミネートは例年あまり総合優勝することはなく、今年で言えば国内で、樋口毅宏『民宿雪国』が11位、矢作俊彦『引攣(エンジン)』が16位。海外では、エルロイ『アンダーワールドUSA』が5位、ウィンズロウ『夜明けのパトロール』が14位、レヘイン『ムーンライト・マイル』が19位。
上位に押していた国内の樋口毅宏『雑司ヶ谷R.I.P.』、桜庭一樹『ばらばら死体の夜』、誉田哲也『歌舞伎町セヴン』、香納諒一『噛む犬』、海外のコナリー『死角』、ポーティス『トゥルー・グリット』、ウェイウィオール『人狩りは終わらない』のどれもはずれ。『このミス』の選者全体が国内では本格ミステリにスライドしている傾向が強いように思うが、海外は、ただただばらけているように思える。
なんにしても今年は本当に読書に時間を裂けなかった記録的な年だった。分母が少ないなかで6冊を選択し切ることが本当に難しく、悩んだ結果であったように思う。