翻訳速度について
創元推理文庫の翻訳は異様に遅い。フロスト・シリーズの4作目『フロスト気質(かたぎ)』上下巻がようやく出るのだが(29日発売)、ウィンズローのニール・ケアリーシリーズも、キャロル・オコンネルのキャッシー・マロリー・シリーズも、翻訳が遅いので、タイムカプセルから掘り出した随分と古い作品にようやくありつけるといった感覚である。
とりわけこのフロスト・シリーズは遅いのである。一作一作が大作で密度が濃いため、翻訳が大変なのはわかるのだが、白石朗さん(グリシャム)を見ろ、田口俊樹さんを見ろ(L・ブロック)、古沢嘉通さんを見ろ(コナリー)、池田真紀子さんを見ろ(ディーヴァー)。翻訳が早いし、量も多いではないか。
東江一紀さんも芹澤恵さんも務台夏子さんも、創元の翻訳者は、もっと頑張ってみようではないか。あんまり間をおくと、シリーズの価値がないよ。
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