眠れない夜

　昨夜は、本を読んでいたらつい寝そびれてしまい、それからというもの、睡魔がなかなか訪れてくれず、ただでさえ早いこの時期の札幌の朝は、3時にはすっかり空が白んでしまい、月曜日の出勤を控える身にはちょっと辛い一夜だった。

　それでも目覚まし時計の音に気づくと、いつの間にかしっかり眠っていたことに気づく。3時間のナポレオンなみの睡眠時間は確保していたわけだ。

　若かりし頃はこの不眠に悩まされもしたのだけれど、当時は睡眠時間をたっぷりと取っていた上に体力も有り余っていたから、夜になっても寝つけなかったのだ。でも最近は夜更かしが祟って、万年の寝不足、なかなかに不眠の夜などは訪れず、もう何十年と三呼吸で眠る男と異名をとったほど。だから昨夜の不眠は新鮮極まりなく、土日にいかに惰眠を貪ったかの証左だ。

　日中眠気にふらつくこともなく通常の仕事をこなし、夜には、i-PODの曲大幅入れ替えなどをする余裕さえかます。長い間、Crosby,Stils,Nash and Young関連の曲ばかり聴いてきたので（とにかくアルバムがいっぱいありすぎるのだ、彼らは）、今日はそれらの半分くらいを削除して、Glenn FreyやCarlos Santana、おまけにロング・ドライブの癒し用に懐かしきウィンダム・ヒル・レーベルのGeorge Winstonなども入れてしまう。Tom Petty &　Heartbreakersも付け足したし、Blues　Springsteenの"The River"なども入れなおす。J-POPの若い娘たちもつけたしたかったのだが、TinaもBonnie Pinkもジャケットを残してどこかに紛れ込んだみたいで見つからず、諦める。

　早速イヤホーンを耳に突っ込んで、Glenn Freyの"True Love"や"Heat is On"を聴く。後者は映画『ビバリーヒルズ・コップ』のテーマ曲だったな、などと古いことを思い出す。この映画も、今をときめくジェリー・ブラッカイマーの手になるヒット作だったっけ。ブラッカイマーは、『CSI』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』ばかりでなく、『コールドケース3』もWOWOWでもうすぐスタート。

　それにしてもイーグルスを解散してから一番、売れたのが今聴いているGlenn Freyだ。彼もこのライブアルバムではトリに"Desperado"を歌っている。やっぱりこの曲はDon Henleyの声の方がフィットするかな。