シュンの日記なページ

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新千歳空港のエリック・クラプトン

 東京から北海道に降り立った飛行機を出て、まっすぐにブリッジを進むと、手すりの向うのがらんとした登場口前の椅子に、いきなりエリック・クラプトンが座っているのにはまいった。誰もが気づかずに到着ゲートへと急いで歩いてゆく。ええーっ? 皆で、きゃーとかエリックさまーとか、騒いでサインをねだらないのかあ、と思いつつ、サインをもらいたい、写真を撮りたい、という欲望をこらえ立ち尽くし、ぼくは背中に鳥肌を立てていた。

 しかし流れに飲まれるようにして、ぼくは結局クラプトンの前を通り過ぎてゆく。クラプトンは疲れたジージャン姿で、ベンチに座り、完全に油断した老いた表情をして、パンを口に入れ、もぐもぐ噛み砕いていた。その横では恰幅のいいスーツ姿の巨大な黒人が一人だけ。あとはがらーんとして、飛行機など当分つきそうもない様子だった。

 でも本当にあれがクラプトンのわけはないよな、と割り切ってぼくは帰路に着く。会社で、まさかクラプトンが今日札幌になんていないよな、と聞くと、ホームページで調べてくれた女の子が、あれ、昨日札幌公演でしたよ、と軽く言ってくれる。

 やっぱり! あれはまぎれもない、いとしのエリック・クラプトンだったんじゃないか! うーむ。

※一緒にいた黒人を写真にて確認したところバック・ミュージシャンの一人キーボードのティム・カーモンであったかと思われる。