雪の境界
札樽道が降雪で閉まっている。最近はよく高速がストップしている。仕方がないので札幌新道北丘珠を通ってゆくが、降雪もなく視界がよく、横風さえ注意すれば快適極まりない。帰りは近道である丘珠通りを通るが、丘珠通りを境にして南側だけが視界を奪うほどの暴風雪。途中で北側に車首を向けた。遠回りだが、数メートル北に入っただけで雪がやみ、視界が開け、途端に快適となる。
北海道に来て驚いたのが、雲と降雪をその外側から見ることができる現象。黄色みがかった雪雲から吹雪が地上を領する姿を、そのカーテンの外側から見ることができるのだ。だから開けた土地で道路が許せば、雪雲を避けて通ることもできる。くっきりとした雪の境界の内と外とを選択することができるのである。もちろん町なかではなく、空間がたっぷりと開けた大地の法則であるのだけれども。