ゴルフレッスン 4
レッスンを終えてゴルフ練習場を後にすると、右手の親指の腹がじくじくと痛み出す。見ると二重にマメが潰れ、赤い剥けたての皮膚が覗いていた。雪面を渡ってくる風が沁みる。
気づいてみるといつのまにか一ケ月分のゴルフレッスンが終わろうとしている。
今日は、先週に引き続きフルスイングでのフォーム固め。二時間の間ほとんどフルスイングをやり、ときどきレッスンプロより的確なコーチングを受けるのだから、我流とは雲泥の差がある。5番アイアン、7番ウッド、ドライバーといったあたりで基本スイングを身につけようと必死になる。
少し経つと背筋が丸まってしまい首が伸びてなかったりする。あるいはテイクバックのときに右足が伸び上がってしまい、角度を維持できなくなってしまう。プロに何度も指摘されたのが、フォロースルーでの伸び上がりが十分ではないこと。
インパクトの瞬間には体は正面を向いていなければならない(早く開きすぎる)。ボールを当てに行くのではなく、ボールを当てた後のフェイス向きに意識を集中すること。その際両肩を飛ばしたい方向に向け、同時に伸び上がる。
だいぶ上達しましたねとのプロの言葉が嬉しい。
レッスンが終わる頃にはもう春、であるはずだ。