シュンの日記なページ

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会議弁当

 ぼくの仕事場はいわゆる流通団地みたいなところにある。いわゆるオフィス街ではない。歩いて外で昼食を取りに出るとしたら、ただ一軒のラーメンチェーン店「味の時計台」しかない。なので、たいてい外での昼食には車で少し出かけることになるという不便さである。
 大抵の人は弁当を食べる。家で用意した弁当か、あるいはやはり車でコンビニに出かけて弁当を買ってくるかのどちらか。今日のような会議の日には、会議弁当を揃えたいがこれといった仕出屋もこのあたりにはない。なので出前を取ることになる。今日は季節のメニューの中から牡蠣せいろを注文した。950円也。暖かいつゆには大ぶりの牡蠣が5個も入っていて美味しかった。
 東京のど真ん中にある本社での会議弁当は400円の仕出し弁当である。弁当屋も売り込み競争が激しく、最初は1000円くらいしていたものが、700円、500円と下がってゆき、ついにはトンカツ、中華料理などのおかずでありながら、400円で供給されるようになったのだそうだ。
 所謂、北海道のわが支店では供給不足の高値、東京の本社では供給過多の特値という構図。北海道は俗に、東京よりも物価が安いといわれるが、実は札幌の中心部以外では、逆なのではないかと思う。地方に出ればあまり数のないガソリンスタンドではリッター120円以上の値段を平気でつけている。競争がないから高くてもスタンドの経営には響かないのだ。
 前職の時には勤務地手当なる東京だけの特別物価対策手当のようなものが給与に付加されていたのだが、実際札幌に住んでみると、それは大きな間違いであるような気がしてくる。確かに不動産や賃貸住宅の料金には差があるのだが、生活に類するいろいろなものはかえって東京より高い。冬の野菜や家電だって東京には勝てない。
 高額の会議昼食を取りながら、地域の不便さにいつものようにため息をつくばかりであった。