シュンの日記なページ

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あほか

 会社の女子事務職の携帯に日中、写真メールが友達から届く。それは例の香田さんの写真だ。首が切り離されて背中に乗った写真を携帯メールで流す人間がそこらへんにいる。それを覗き込む職場仲間たちがいて、転送を希望する若者がいる。それを仲間たちに転送しようということをふざけて言う。
 一方ぼくのほうはことあるごとにあの残虐な映像を思い出す。残虐な殺害シーンの中で最も恐怖にとらわれるのは、殺害のために行動を起こす三人のテロリストのスピードである。そのためらいのなさ。一瞬にして首にナイフを入れてゆくその決意だ。これは殺人であるし、その大きなものは世界貿易センタービルに突っ込んでゆくハイジャックされた旅客機だ。
 東直己も、映像を見たある人も、首を切られたシーンはいろいろ見たのだが、日本人がやられた映像はこたえたと言っている。日本人はそうした他国の宗教戦争と言えるテロと相当の一線を画したような気になっているために、こたえるのだと思う。そのあまりの異質さに。そのあまりの価値観の違いに。
 倉本聰の『ニングル』ではTV中継中に刺殺された豊田商事会長の事件に氈えるコロボックルの姿が描かれていた。あれから十年ほど経過したのだろうか。その後、オウムの村井がTV映像の中でもろに刺し殺され(豊田会長の死は一応映像には映っていなかった)、911があり、そしてインターネットという自由すぎる画像提供メディアが世界中のテロを茶の間に配信している。
 どうとらえていいのかわからないようなことが、とにかく多すぎるのだ。