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山瀬

 キックオフに間に合い、それどころか空港で仕入れたサンドイッチをビールで流し込むなんて贅沢までできた。
 試合はJ記録となる開幕5連続3得点(けっこう説明が面倒な記録であるな)を前半で早々と達成する。けれど後半新潟が死に物狂いでやってくると、その流れの中でチャンスを掴んだ山瀬がタックルを受けて大怪我をしたらしい。
 山瀬は札幌で靭帯断裂をやって長期離脱をしたことがあるし、レッズはそういう状態の彼を大枚の移籍金をはたいて獲得した。そこから立ち直ってゆく山瀬を見るのが楽しみだった。最終的な五輪代表にはなれかったけれど、監督が違えばいつでも召集されるだけの力を見せてくれた。
 しかも今年の山瀬は凄みがある。今日この試合を見ていて、ぼくは「山瀬が切れ切れだぜ」と叫んでいた。ため息の出るほどの美技を見せつけ、懸命に追ってスライディングを噛まし相手の攻撃の芽を摘み取るプレイは何度にも渡った。山瀬への埼スタの拍手が快く耳を打った。これなら本山みたいなヘボに代わってすぐに代表に行けるんじゃないか、とも思った。
 そういう試合の後半に山瀬が倒され、ドクターが×サインを出した。倒れたときの山瀬の心情を思うとやりきれない。またも切れてしまった靭帯の感触を既に知っている山瀬は、また自分に何が起こったのかわかっていたと思う。そんな中で戦いのピッチを後にして、山瀬は自分がこの優勝を目指すシーズンを長いこと後にしなくてはならない無念をきつくかみ締めたことだろう。
 その後の試合はどうにもならなかった。コントロールできていないというのが正直なところ。またも山瀬の代役を長谷部にかとも思ったが、応急処置として山田を使うギド。長谷部の位置に入れるべき酒井も万全ではなくベンチにいないから、今日はまさに応急処置だったろう。
 なんだか勝っても浮かない気持ちが残る。点差は圧勝なのに、何とも乗り切れない思いで埼スタを後にした。