シュンの日記なページ

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酒と味噌

 社内のお初の方の予算で東区の寿司屋で懇親会。
 うち五十年輩のおひとりが酒に詳しい。ぼくとしては栗山町の北斗随想、続いて定番、増毛の国稀鬼ごろしをオススメし、この鬼ごろしが幅広く受けて嬉しかった。かくいう酒豪のお言葉によれば、三つの銘酒があるとのこと。一)土佐の司牡丹・船中八策(日曜日に呑んだばかりだ)、ニ)青森の田酒、三)青森・岩手県境の(どっちだ?)六華(花)。だそうである。
 ちなみに名古屋の味噌に込みうどんはまずいが、それをつまみに名古屋のねのひを呑むと美味いのだそうだ。彼によれば、酒と味噌とは並列に歴史を進んできた存在だから、その地の酒とその地の味噌で呑み合わせれば悪酔いなく美味しくたしなめると言う。というわけで鬼ごろしに、寿司屋だというのに味噌を頼んでこれを箸で崩しながらたしなむ。確かにいいけれど、味噌には道民、自信ないかもしれない。
 かの人の母親の話になる。アルツハイマーで息子を認識できなくなったという。安楽死の話となる。デンマークではそれが許可されているという話になる。
 つい三日前に母の老後を見たばかりの自分。左足が拘縮して膨れ上がり、歩きづらそうであった。しかし息子も孫も認識し憎まれ口を叩く。話を聞くとアルツハイマーよりはその方がはるかにましと感じる。人間の尊厳の問題だ。
 夕方にあった某業界関係者の話も頭の中でリンクする。予防リハビリの啓発ビデオの話。リハビリの効果を数値的に追うビデオなのだが、それ以上に見た目が変わるのだと言う。リハビリにより取り戻す人生。美しく若返ってゆく外見。服装や化粧の変化などなど。人間は、つくづく尊厳あってこそだと思う一瞬である。