シュンの日記なページ

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ベッカム対小野伸二

 新聞のTV欄には「サッカー」としか出ていない。家内はそれがおかしいと言う。あんなにベッカムベッカム騒いでいたのに、と。ぼくはベッカム対伸二の対決なんだぜ、とうきうきしていた。でも夜明けの四時に起きているわけにはゆかない。夜9:30に家に着いて、録画を見始める。家族は寝室へ。ぼくは冷蔵庫へビールを取りに。
 氈えた。オーウェンのゴールにいたるイングランドの攻め。氈えた。伸二のゴール。あのイングランドに華麗にビルドアップし、ゴールまで結びつける日本サッカーの進歩に氈えた。戦っているのだ。選手たちが。そして主導権を握る。あのイングランドに。9年前、ウェンブレイで見た日英戦は得点以上の差を感じた。でも今日は勝ってもおかしくなかった。ジーコが鹿島勢にまた贔屓せず、そのまま久保、玉田で勝負を続ければ、ずっと面白かったろう。
 俊輔は見違える出来だった。でも往年の輝きはもうない。三都州も見違える出来だった。イングランド相手に南米の血が騒いでいる感じだった。何よりも稲本のファイティング・スピリットは最も目立っていた。本日の両群合わせてのベストプレイヤー。無理な飛込みをして大怪我をしたイメージがあるが、そこまでのものを課しているように見えた。あるいはそこまでやる気でなければ今日のイナのパフォーマンスはありえなかったろう。
 中田のいない代表では、小野と稲本が機能するんだな、俊輔がさして役に立たなくても。そんなことを思いつつ、伸二のゴールシーンのスローを何度も見ては、氈える自分があった。ベッカムの浮かない顔。伸二の笑顔。ベッカム対伸二なんてことが言える時代になったのだな、と思うと、肚のそこからこみ上げるような嬉しさが知らず湧き上がる。