元気の素

　仕事で読み間違いをした部署がボスの怒りの矢面に立ち、酷く辛い思いをする。馴れているけれど落ち込みは落ち込みだ。ひどく気になるものだ。家に帰る。するとＪ・Ｐ・マンシェットの『地下組織ナーダ』がネット古書店より届いている。すっごい貴重な本である。試しに手に入れられるものなら入れてみるがいい。一気に仕事の悩みを忘れ去る。一気に快感。包装を解き、手に獲るハヤカワポケミスのしぶとさ、重さ。嬉しいなあ。本当に。マンシェット邦訳は残り一冊。非常に入手し難い本、『狼が来た、城へ逃げろ』。奇特な方は是非情報をお寄せ下さい。
　ちなみに昨日は花村萬月『青い翅の夜』読了。垣根涼介『ワイルド・ソウル』読み始める。おお、これは生けそうな本だ。ひさしぶりの日本作品が、ぼくのソウルにヒットしているのか。