雨の日曜日

　温帯低気圧の影響を受けて札幌は一日雨。昨日は低気圧上陸まぎわの運動会があって、ぼくは仕事を抜け出して、お弁当を妻子とともにグラウンドで食べた。運動会と言えば、関東と違ってこちらでは体操着というのはなくって、決められたものと言えば赤白リバーシブルの帽子だけ。それに関東でも昔は親子で昼飯を食べたけれども、途中から生徒は教室で親と離れて食べることになったような気がする。札幌では今でもそういう雰囲気とは別にお祭り気分での運動会が親や爺婆や幼い子を巻き込んで進行する。たこ焼き、かき氷などの縁日の出店なども一応顔を見せるが、台風の風にあおられて肌寒いせいか、生徒は運動着の上からジャージを羽おって走り、かき氷の店では閑古鳥が鳴いていた。
　今日は息子も運動会開けの雨で暇にしており、ぼくも一気に本を読む。月代わりにはFADVのホームページもいじらなくてはならないのだが、これが日曜日だというおかげでタイミングよく保守作業ができて有り難い。雨の日曜日はどこにも出かけられなくて少しつまらないが、それでもあっという間に過ぎてゆくのだった。
　あ、そうそう、昨日気がついたのだが、三日ほど前にはタンポポの花びらの黄色でいっぱいだったそこらの公園の芝生が、昨日全部白い綿毛に変わっていたのだ。一斉に変わっているのだが、量が半端ではないだけに相当の迫力だった。昨日の午後の風と今日の一日中の雨で、明日はまた一斉に風景が変わっているのだろうな。このあたりは本当に公園が多いので、そういうところによく目がゆくのだ。