まだ遠い札幌の春

　息子がこの春休み、子どもスキースクールに通っている。正月に一日参加して翌日から発熱して寝込んでしまったために、その代替レッスンで残る四日を振り替えたというわけ。　それまで暖かく春めいていたのに、手稲ハイランドに息子が出かけてゆく日から連続して荒天。道内を襲う春一番は、日本海側には風雨というかたちでやってくる。一方、道東ではいつも一年で最も降雪する時期である。釧路や帯広は一転してこちらの真冬のような悪天に見舞われたみたいだ。札幌市内では雨が降り、強風が吹き荒れていたのだが、息子のスキー場は山の上なので降雪と強風だったようだ。
　昨夜は市内にも夜通し霙混じりの雪が降り続け、父親としてぼくは少々心配だったが、朝には雪は降りやんだようだ。
　今日は初めて晴天となり、昨夜真っ白に降り積もった雪があっという間に融けてゆく。何といっても日中の気温だけはもう春めいている。息子は今日初めて赤いほっぺになって帰ってきた。眼も潤んでいる。今日初めて春先の強烈な紫外線にさらされたせいで日焼けしたことがわかる。
　ちなみに手稲ハイランドスキー場は、かのモーグルのゴールド・メダリスト里谷多恵のホームゲレンデであり、一方では三浦雄一郎＆スノードルフィンスキースクールが居を構えている。札幌ではいわゆるスキーのメッカである。山の上にあるので我が家の窓から見えるスキー場だ。