木の雪
今日から三泊四日で妻が法事帰省。
朝、駅まで送りがてら、昨日降った久々の雪で、樹木たちが少しだけ雪を纏っている風景のことを語り合う。
「やっぱり雪はいいね」と妻が言う。「雪解けはあまり綺麗じゃないけど、降ったばかりの雪は綺麗だね」
木々に白い花のように乗った雪。並木道はクリスマスツリーが並んだようにも見える。
この美しい雪景色の土地から一気に東京に飛ぶ妻は、服装や傘などで悩んでいた。ぼくは年がら年中旅に出ているけれど、妻にとっては久々の本州。
無人駅のホームまで送って、独りで帰路に着く。
帰りには、時々車を止めて、写真を撮ってきた。午後には木の上の雪は、解けて、すっかりなくなってしまうに違いない。